2026年 年頭所感
2026年1月5日
Thinkings株式会社
代表取締役社長 瀧澤 暁
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は多大なるご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
2025年は、AIがビジネス環境に不可逆的な変革をもたらした一年でした。大規模言語モデル(LLM)の推論能力の飛躍的な向上や、テキスト・画像・音声を横断的に扱うマルチモーダルAIの進化により、複雑な指示理解と論理的なアウトプットが日常的なアプリケーションで可能になりました。
こうした進化は、従来人間が担ってきた定型業務の多くが自動化可能となり、企業にとって現実的な戦略オプションになったことを意味します。
この変化は、採用という取り組みの意味を問い直すきっかけにもなります。
現在の採用マーケットでは、満足な採用ができている企業はごくわずかです。多くの企業が「人材不足」に直面していますが、従来のやり方を磨き込むだけでは、求める成果を得ることは難しい状況です。2026年は、外部からの採用のみで「人材不足」を解決しようとするのではなく、AIによる労働代替や社内リソースの再配置まで踏まえた”新しい組織づくり”に向かうための、基盤づくりの年になるのではないでしょうか。
こうした変化を理解するためには、「働くこと」の本質に立ち返る視点も参考になりそうです。たとえば、哲学者ハンナ・アーレントは、人間活動を「労働(Labor)」と「仕事(Work)」に分けました。「労働」は生活維持のための反復的な作業であり、「仕事」は持続的な価値や成果物を生み出す創造的で戦略的な活動です。この区分を踏まえると、AIによる代替を積極的に進めるべきは「労働」であり、人をそこから解放し、企業価値を高める「仕事」へとシフトさせることが重要だと考えます。
私たちがこれからつくるべきプロダクトの提供価値は、この「労働からの解放」と「仕事への集中」をデータドリブンで実現することです。つまり採用効率化の領域を超えて、組織全体の生産性向上とイノベーションを加速するための、”新しい組織づくり”を支援する基盤を提供することです。昨年、採用管理システムの新機能として、採用の前段階を支援する「ポジション管理ツール」を提供開始したことは、こうしたビジョンに向けての第一歩となりました。
今、私たち自身の組織もまた、大きな変化の渦中にあります。昨年、ThinkingsはVisionalグループへのジョインという戦略的決断を実行しました。今年は、「私たち自身の組織の変化」と、私たちが向き合う「人材市場の変化」という二つの大きな潮流に対応していく年になります。グループのアセットとノウハウを統合し、シナジーを最大化するための協業を既にはじめており、私たちは“新しい組織づくり”を支援するプロダクト開発をさらに加速していけると確信しています。
この変革は、恐れるものではなく、未来を共に創る挑戦です。
Thinkingsのミッションは、「誰もが意志ある仕事をするために、誰もが使える方法をつくる。」
私たちは、プロダクトを通して、お客様の組織がこのAI時代における競争優位性を確立するための土台づくりを支援します。そして、皆さまとともに、「働くことの価値」を再設計し、採用を超えた”新しい組織づくり”を実現してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。